(クラブ活動報告) エベレストの石
−大和川小学校生徒の国際理解に一役を果たす−
04-07-01
 一昨年の夏、糸魚川ロータリークラブが主催したアフガニスタン写真展がきっかけで、市内の大和川小学校の6年生が、総合学習として「世界の国々」について学んだ。彼等は「どうしたら恵まれない国々の友達を助けられるのか」を考えた。その結果、彼等はスーパーの入口に立って街頭募金をし、9万円を集めた。糸魚川ロータリークラブは頂いた貴重な募金を基にして、口径30センチほどの釣鐘を作り、ネパールの首都カトマンズの東300キロにあるモンプン村の学校に贈った。現地への仲介は、高田東ロータリーの藤野正二氏にお願いした。氏は多年ネパールの山奥の学校に、個人的に寄付を続けてこられた有徳の士である。昨年秋、藤野氏が釣鐘を持ってネパールへ向かわれる時には、子供たちの持ち寄った短いエンピツや運動靴も一緒に運んで貰った。
 この2月、藤野氏はすばらしいおみやげを持って帰られた。1キロほどのきらきら光る石の塊と現地の写真である。石は、エベレストの頂上がよく見渡せる高度5300メートルの地点にあったものだそうだ。この石にはネパール政府発行の国外持出許可証が付いているので、我々は「エベレストの石」と名づけることにした。石は説明プレート付きでガラスケースに入れられ、また写真は写真師・藤野氏のてにより素晴らしい額入りとなり、大和川小学校の6年生に贈られた。実際に募金活動をした子供達は既に中学1年生になっているが、その中学生にも是非見せなければと、校長先生は喜んでおられた。
 モンプン村はエベレストへの登山ルートに沿った深い深い谷間にあるようで、飲料水は600メートル下の河から背中に背負って運び揚げているとの事、しかもそれが朝晩2回子供の仕事である事、今はだいぶ良くなったようだが、通学するのに往復7時間もかかる所があったなど、ちょっと信じられないような子供達を取り巻く生活の現実があるようである。いくら勉強をしたいと思っても、教科書も机も時間もない子供達が世界の国には、たくさんいるのだという事を知って、矢も盾も堪らず大和川小学校の「素直な」6年生達は街頭募金を思い立ったのものと思う。ここにボランティア精神の原点を見るような気がする。次の写真はその時の6年生が、食い入るような目で藤野氏の話を聞いた時の様子である。
 藤野氏の話によると、学校という施設不足もさることながら、最大の問題は先生の数が足りない事のようである。ネパール国の政情不安が増しているが、それがこの問題の解決を遅らせている原因になることが心配される。